耳鳴りと難聴

耳鳴りが起こると、聞こえてくるはずの音が聞こえなかったり、反対に聞こえてくるはずのない雑音が耳に入ってきます。このような異常を感知していると、「聴覚がおかしくなってしまったのではないか」と不安に思う方も多いことでしょう。

このような不安を抱くと、「難聴になってしまった」と思いたくなります。そしてさらに不安がエスカレートするので精神的にも落ち込みます。

こういったことを避け、耳鳴りや難聴に冷静に対処できるよう、ここで耳鳴りと難聴について知識をつけておきましょう。本ページでは耳鳴りと難聴の違いについてご説明します。

まず耳鳴りと難聴、他のページでもご説明したとおり「耳や体の部位の病気によって起こる聴覚の異常」のことです。耳鳴りになると雑音が聞こえて、本来聞くべき音が聞こえづらかったりします。これによって私たちは不快感を覚え、ふらついたりめまいを起こしたりもします。

これに対して難聴は、耳の不具合が原因だとは特定できません。自律神経に異常をきたして起こることも、薬の副作用が原因であったり、自律神経の障害や加齢によって引き起こされることもあります。

また、難聴による聴覚の不具合は、ただ音が聞きづらくなったり理解しにくくなったりするだけで、気分が悪くなったりすることはほとんどありません。しかし、日常生活や仕事に支障をきたすことは避けられません。

とは言え、難聴は決して治らない病気ではないため、難聴になってしまったからといって悲観的にならず、冷静な対処を考えることが大事です。