耳鳴りとは

まず耳鳴りとは、「周囲の音とは関係なしに、耳や頭の中で音が聞こえる」という症状のことを言います。実際には存在しない音を感知してしまうということなので、不快症状であることは否めません。最初は何とか我慢ができてもだんだんと苦痛を覚えるようになります。

では、耳鳴りとはどうして起こるのでしょうか。

耳鳴りのメカニズムはこれまでにも様々な研究がなされ、未だこれだと断定できるものは解明されていません。しかし、「耳からの音の信号に問題が生じる」ことから耳鳴りが起きる、という説が有力だとされています。

耳は聞こえてくる音を私たちに届けて感知させる役割があります。要するに、外部環境から私たちに音を届けるアンテナ的な役割を果たすわけですが、そのアンテナに支障は生じると私たちは正しく音を聞き取れなくなるのです。

ラジオカセットやCDプレーヤーを例として考えるとわかりやすいでしょう。

ラジオカセットやCDプレーヤーにはアンテナがついています。しかし、このアンテナが折れたりするとラジオカセットからは聴いている音楽と同時に雑音が流れたり、音楽の音が切れたりします。耳鳴りのメカニズムはこのように説明することができます。

ここでわかることは、耳鳴りの原因は耳の不調であるということです。脳に問題がある場合でも耳鳴りは起こりますが、ほとんどの場合は耳から耳鳴りが生じます。