耳鳴りの治療

耳鳴りの原因は、本当に人によって様々です。
難聴にと伴うものもあれば、メンタル的な要因によってキーンタイプの耳鳴りが生じるケースもあります。

もちろん場合によっては、耳鳴りの原因が分からないことだってあるのです。

聴覚は、いまだに全てを解明し切れていない謎の多い分野であり、キーンタイプの耳鳴りもはっきりとした原因が分からないと言うケースが、少なからずあります。

そのため、耳鳴り(キーン)の原因も分からないまま苦しみ、耐えることしか出来ない、と言う人が数多く存在するのです。

命にかかわる症状ではないからと言って、放置するにもツラい耳鳴り。
耳鳴りの原因を探ろうとして病院をあちこち渡り歩いたり、わらにもすがる気持ちで様々な治療法を試したりしたと言う方は多いでしょう。

しかし結局キーンタイプの耳鳴りの原因は分からず、理解者もいない。
そんな絶望的な状況にある人でも、諦めることはありません。
なんと、キーンタイプの耳鳴りが止み、聴力が戻る可能性があるのです。

そのため、耳鳴りは原因を知ることが重要です。

耳鳴りとは

まず耳鳴りとは、「周囲の音とは関係なしに、耳や頭の中で音が聞こえる」という症状のことを言います。実際には存在しない音を感知してしまうということなので、不快症状であることは否めません。最初は何とか我慢ができてもだんだんと苦痛を覚えるようになります。

では、耳鳴りとはどうして起こるのでしょうか。

耳鳴りのメカニズムはこれまでにも様々な研究がなされ、未だこれだと断定できるものは解明されていません。しかし、「耳からの音の信号に問題が生じる」ことから耳鳴りが起きる、という説が有力だとされています。

耳は聞こえてくる音を私たちに届けて感知させる役割があります。要するに、外部環境から私たちに音を届けるアンテナ的な役割を果たすわけですが、そのアンテナに支障は生じると私たちは正しく音を聞き取れなくなるのです。

ラジオカセットやCDプレーヤーを例として考えるとわかりやすいでしょう。

ラジオカセットやCDプレーヤーにはアンテナがついています。しかし、このアンテナが折れたりするとラジオカセットからは聴いている音楽と同時に雑音が流れたり、音楽の音が切れたりします。耳鳴りのメカニズムはこのように説明することができます。

ここでわかることは、耳鳴りの原因は耳の不調であるということです。脳に問題がある場合でも耳鳴りは起こりますが、ほとんどの場合は耳から耳鳴りが生じます。

耳鳴りの原因

人が音を聞くには、音を耳にあつめ、外耳道、鼓膜を経て、中耳をとおり、そしてかたつむりのような形をしています内耳へと伝わり、さらにその奥の脳に送られ音を感じます。

従って、これらの道筋のどこかに障害が起きると、耳鳴りが表れます。
また、これらの道筋に関連のある血管や筋肉あるいは骨に異常が起きても、耳鳴りはおこることになります。
つまり耳垢や中耳炎といったものでも耳鳴りは起こりうる可能性があるわけです。

また鼻かぜをひくと、中耳炎になることがあるように、耳と鼻は耳管という管でつながっています。
だから鼻が悪くなって耳管の機能が障害をうけることにより耳鳴りがする場合があります。